大好きな大阪

宗一郎は、現在は東京在住ですが、仕事の関係で10年ほど前に約3年間大阪に住んでいました。

 

大阪に移住するまで、関東圏しか住んだ経験がなかった宗一郎にとって、大阪での経験はそれはそれは刺激的で、楽しくて、キラキラしたものになりました。

 

関西人といえば、最初に思いつくのはやっぱり“笑い”でしょう。

宗一郎が大阪に住み始めて、最初に感じたのは、とにかく会話にテンポがあるということでした。

特に女性のノリがよく、“イジる”ことに対して、抵抗がないというよりむしろ嬉しそうにツッコミを入れるのが印象的でした。

 

一見、笑いに疎そうな冷静で大人しそうな女性で、“大阪人は全員が笑いを取れるわけではない”と常々発言していた女性でさえ、ふとした瞬間にセンスのあるセリフをぼそっと発する場面を何度も目にしました。

 

また、埼玉と千葉のライバル関係に似た、関西の府県を境にした対抗意識の強さも感じました。神戸や京都出身の女子の、大阪の子と一緒にしないで。っていうやつです。(宗一郎からみたら、みんな関西弁(厳密にいえば異なっているのだろうが)を話していてかわいらしいのに。と思うのですが。)

 

会社のおじさんたちも、関西出身であることに誇りを持っている人が多かったです。

(なぜか大の巨人ファンで会社のデスクもジャイアンツグッズだらけみたいな人もいたけど、その人も含めてみんな大阪愛に溢れていました。)

 

宗一郎も心の底から大阪が好きだし、それを公言していたので、それを聞いていた関西人はみんな“そうだろ~?”的な感じで満足そうだったのが、印象的でした。

 

一方で、もし東京から来たことを全面にだして、大阪に対するネガティブな印象を与えていたら、ほかの地域以上に、居心地が悪かったと想像します。義理人情に厚く、薄情な人はばっさり切るというイメージです。

 

東京への対抗心はとても強く、東京が考える施策に対して、いちいちいちゃもんをつけるような偉い人もたくさん(というかほとんど?)いました。それもあって、大阪の事業所の中での連帯感はとても強く、社内の規律や風通しのよさに、仕事上で何度も助けられました。(一端の担当者でも、トップを味方につければ、全体が動いてくれるなど)

 

また、大阪万博だって、(あからさまにはしないけど、)東京五輪に対する対抗という意図もあるはずです。

 

他の地域に比べて、雰囲気が米国に似ているとも感じました。(もちろんエスカレータだけではありません。)当時の大阪の友だちは、例えば予定を急遽キャンセルしても、特に理由を探られることもなく、なにごともなかったようにまた会えたりしました。

良くも悪くも、相手の自由を尊重している感じです。

 

歴史的にも、武士の街ではなく、町人の街であり、船場の経済力で大都市になったという背景があります。自分のことは自分で責任をもつから、その代わり、お上(政府)は口を出さないでほしいという感じでしょうか。それが、“小さい政府”主義である大阪維新の会の人気を支えているとも言えます。

 

そんな自由を尊重し、笑いにあふれた町大阪が、宗一郎は本当に大好きです。

いつかまた大阪で暮らしたいと常々思っています。

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