幸せな働き方とはWhatではなく、Howなんだ

毎日の仕事のストレスで、心も体も疲弊して、早くこんな状況を抜け出したいと願う人は多いと思う。宗一郎もその一人です。(夜遅くまでの残業が続いて、自分の時間が取れないときには、今の生き方・働き方について、よくよく考えます。)

 

そんなときに、現状の打開策で真っ先に思い浮かぶのは、“自分はどんな仕事をしよう?”とか、“どんな職種が向いているのか”、“給与はこれくらいもらえないとな”といったことです。

 

けれど、そのような業務内容や待遇といった仕事の“What”から考えて、それが達成できたときに、果たして幸せな毎日が待っているのかといったら、疑問でもあります。

 

なぜなら、例えば、夢にまでみたキャピンアテンダント(宗一郎の夢ではありません)になれたとしても、先輩や同僚との人間関係に毎日疲弊(しかも密室の中で2~13時間一緒!)したり、残業が多く自分の時間が持ちたくても持てない環境であれば、いくら念願だった仕事につけたとしても、それを続けることは難しいのでは?と思ってしまいます。

 

実際に、宗一郎の過去の仕事のストレスを整理してみると、

 ①業務の拘束:理不尽で納得のいかない業務命令、興味関心からかけ離れた業務

 ②待遇:給与・福利厚生が十分ではない

 ③時間の拘束:長時間労働、理不尽な業務命令、無用な飲み会、

 ④場所の拘束:毎日の通勤、労働環境の不備(狭い、暗いなど)

 ⑤人間関係の拘束:合わない人と業務をしなければならない、配属・転勤先の人間関係

 といったようなものになります。

上記のうち、仕事のWhatの部分は①②、

一方、働き方や人間関係のといったHowについては③④⑤にそれぞれ分けられます。

 

振り返ってみると、宗一郎にとってのストレスは、実は業務の中身や待遇よりも、むしろ後者のHowから大半がもたらされていたりします。(みなさんはいかがでしょうか?)

 

仕事のストレスによって、体調不良や家族との不仲など、人生の質を大きく下げてしまう人が多いなか、“ストレスをいかに下げるか”にフォーカスして、仕事を選択することも大切なのでは、と感じます。

また、Whatの部分については、趣味や副業など、違った方法で満たす方法もあるかもしれません。

 

企業側(雇用者)としても、従業員の働き方(how)にもっと着目するべきです。従業員の働き甲斐やモチベーション向上という場合、多くの企業ではキャリア教育と称して、研修や1on1ミーティングなどの導入に取り組むところが多いですが、それが本当に効果があるかは甚だ疑問です

 

あくまでもその会社の中で貢献してもらうという範疇であることが、会社と社員の間で暗黙の中でなされているものです。(例えば、食品メーカーの社員が、小説家になりたいというキャリアプランを描いたとしても、それは退職して勝手にどうぞ、という話になります。)また、人気のある仕事もポストに限りがあり、希望者が全員その仕事に就くことは不可能です。

 

それよりも、各社員の理想の働き方(時間や場所、誰と働きたいのか)にフォーカスをあてて、最大限会社がそれを叶える努力をする方が、現実的かつ効果的だと思います。

また、それでも希望が通らなかった人は、その分手当で補填することも一案だと思いますが、どうでしょう?

 

仕事の中身や待遇といった“What”にこだわるのではなく、仕事のスタイル(仕事相手を選べる環境、働く時間や場所を選べる環境などなど)“How”から、「働く」を考える方がよっぽど幸せな人は増えるのではと思います。

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